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狐の棲む家

  • 2005-07-12 (Tue) 16:58
  • 怪談
ジャンル:実話と思われる話
収録地:島根県××市(差しさわりがありそうなのであえて秘す)
時代:20世紀半ば
話者:私の知人(故人)
収録者:mishimax
 日本全国に「狐持ち(狐つき)」「狸持ち」「狗持ち」等の俗信があった。
 地域によって憑く動物は違う(蛇などが憑くとされた地域もある)。
 島根県は「狐持ち」のエリアであり、管狐なる管状の体躯をした狐が憑くなどと言われていた(県内の地域によって狐の描写も違うと思われるが)。
 以下に語るエピソードは、そんな俗信のひとつである。
 女は、あるとき脚が痛くなった。占い師にみてもらうと、隣の奥さんが、女を恨んでいるのが原因だという。
 隣の奥さんの恨みの念を感じた狐が障りを起こしているのだと。隣の奥さんは遠くから嫁いできた人で、隣の家に入るときに一緒に狐をつれてきたのだという。
 占い師の言うとおり、夕方家の裏に油揚げを置いて祈念した。翌朝、油揚げはなくなっていた。そして、女の脚の痛みは消えた。
 女が言うことには、油揚げを口にした白い狐(細長い身体で、白い体毛だったという)が隣の家の蔵に消えるのが見えたという。
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